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ゴルフ場で起きた悲劇!【2022-08-21更新】 | 調布の不動産のことならサイトーハウジング

  • ブログ「ゴルフを始める 4」 2022-08-21


    いつまでも芝生の匂いを嗅いでいるわけにはいきません
     何よりグリーン上で倒れているのは邪魔です

     自分の足に何かが起こったことは理解し始めました
    同じ組の方に立たせてもらうもすぐ倒れてしまいます
    左足がブラブラなのです

    そうです「肉離れ」をおこしたのです
    左足のふくらはぎです

    肉離れとは正式名称を筋挫傷(きんざしょう)と呼ぶ筋肉の断裂という怪我なのです
    崖を駆け上がるときに聞こえた「パチーン」という音は足にボールが当たったのではなく筋肉が断裂した音だったのです

    ことの次第がわかると同時に激痛に襲われました
    キャディさんがクラブハウスに連絡を入れてくれたのでしょう
    迎えのカートがやってきました

    同組の方々に担がれて後ろの椅子に乗せられた私はパーパットを残したボールを眺めながらグリーンを離れます

    カート道ではなく普段通らないような裏導線を猛スピードでクラブハウスへと向かってくれます
    しかしカートはカート道を走るから安定しているものでアップダウンの多いゴルフ場を猛スピードで滑走する乗り物ではありません
    振り落とされんばかりの揺れと衝撃が断裂した筋肉に響いて涙が出ます

    運転している彼はおそらく「急いでクラブハウスまでお連れしなさい」という指令のみで走っているのだと思いました

    クラブハウスに到着すると支配人がゴルフ場の乗用車でスタンバイをしてくれています
    移し替えられた私は山梨県のとある外科医院に運ばれました

    気絶するほど痛いふくらはぎを触診したうえで医師が説明してくれました
    「ふくらはぎの筋肉は下腿三頭筋と呼ばれ3つの筋肉から構成されていてそれぞれ3つの筋肉が合わさってアキレス腱となり踵骨(かかと)に付着しているのです
    今回は真ん中の筋肉が切れたということですね」
    説明されても頭には入ってきません

    とにかく痛いので何とかして欲しいという私の希望は叶わず
    添え木と包帯で足を固定して一言
    「急いで地元に帰って専門医に診てもらいなさい」

    考えてみれば健康保険証も持っていないしゴルフウエアだしプレー代精算してないし
    現実的なことがやっと考えられるようになりました
    診察を終えると支配人は待っていてくれました

    帰り道では話が出来る程に落ち着いていました
    プレー代は精算させて頂きますということと宿泊予定だったホテルはキャンセルの連絡入れておきますから大丈夫ですということ
    聞けばゴルフ場の支配人とホテルの経営者は同級生でプレー&宿泊というパッケージを商品化していたのです
    今で言う「コラボ」ということなのでしょう

    とにかくゴルフ場に戻った私は自分のパターを杖代わりりして悪戦苦闘しながら着替えを済ませプレー代を精算しました
    良くしてくれた支配人も当たり前ですが忙しそうに仕事に戻りました

    ロビーで足を包帯ぐるぐる巻にしてポツンと座っているしかありませんでした

    さて
    どうやって帰れば良いのか?タクシーで帰ったら何万円かかるのか?
    自分の車はどうするのか?
    今回のコンペに限って泊まりの企画なので東京に帰る人はいないだろう

    絶望的な悩みに押しつぶされそうでした

    痛みは足が固定されているからなのか幾分和らいできたような気がします
    たぶん数時間途方に暮れたままロビーに座っていたのだと思います

    そこにゴルフを教えてくれた先輩がプレーを終えて通りかかります

    「聞いたよ、大変だったな」と先輩が声をかけてくれました
    「あっ、ビックリしましたけどもう大丈夫っす!」と何の根拠も無く答えます
    すると先輩が神のような一言を発言してくださいました
    「うちの奥さんに運転させて帰ったら良いよ」
    「えっ?え~?」私は二度聞き返したと思います

    もちろん奥様もよく存じあげております
    聞けば今回の一泊宴会付きのコンペ
    奥様は宿泊せずにプレー後電車で帰る予定だったとのこと

    奥様も自分で運転して仲間とゴルフに出かけることもあるそうですが
    なにぶんにも当時私の車は比較的大きな1BOXカーだったのです

    帰宅の準備が整った奥様に先輩が
    「そういう訳だから運転してあげて まずちょっとだけ駐車場で試し運転してみな」

    奥様にキーをお渡しして自分は助手席に座ります
    「良い車ね、私も電車で帰るよりこっちの方が楽だし」
    奥様はそう言ってくれました
    もう泣きそうに嬉しかったです

    駐車場を2周ほど運転してクラブハウスのエントランスに付けました
    支配人が2人分のゴルフバックと荷物を載せてくれています

    「そんじゃ気をつけて」と先輩
    「懲りずにまた来てください」と支配人

    2人に見送られて私達はゴルフ場をあとにします
    見慣れない助手席側のサイドミラーには2人の姿がいつまでも写っていました

    もちろんそのまま無事に自宅に帰ることが出来ました
    何から何までお世話になった先輩に大変なご迷惑を掛けてしまいました

    先輩は腰を痛められて今ではゴルフをご一緒することはなくなりましたが
    20年近く前のこの出来事は忘れられません

    その後1ヶ月の松葉杖生活は思い出したくありませんが


    つづく


    ページ作成日 2022-08-21

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